朝日に輝く森へ
斧を担いでぼくは向かう
あなたはシーツを干しながら
緑の丘でぼくを見送る

夕日に燃える森から
斧を担いでぼくは戻る
あなたはスープを火にかけて
緑の丘でぼくを迎える

ぼくらの理性の行き着く果てが
たとえ裁きでしかなくても
人生を愛することは
不可能ではない

ぼくらの知性の行き着く果てが
たとえ勝利でしかなくても
誠実であり続けることは
不可能ではない

地獄にも太陽は昇り
地獄にも太陽は沈む

罰のない罪を嗅ぎ分ける力は
だれにでもある


(甘い生活)
c X-YELLOW 1996-2005